2019/12/25

【身体のためのほっと一息シリーズ 76】



「頸部静脈の怒張について」


風がきつく肌寒いことが多くなると心臓疾患には要注意の季節です。

というのは、風邪を引きやすくなりそこから急に心臓発作が生じることが多く見受けられるからです。

特に前触れはなく起こることが多いのですが、頚部の静脈が大きく浮き上がっていることも一つの指標です。

身体を巡る血液は、4つある心臓の部屋のうち右心房という部屋に入っていくのですが、その部屋の弁やその周辺の組織が異常を起こして、部屋の内部で血液が滞留すると比較的身体の表面に浮き出ている頚部静脈が膨隆しさらにクッキリと見えてきます。

原因としては、弁やその周囲の異常なのですが、そのさらに奥にある原因はストレスの蓄積による熱の停滞がほとんどです。
対策としては、熱の停滞が起きないように心臓に関係する経絡をしっかりと通りを良くすることです。

そのためには、症状の出ている場所ではなく、背中の体表に出ている部分(ツボ)が頑固に凝り固まった状態になっているので、
氣のストレッチや手技治療では解消しにくく、鍼灸治療で処置すると比較的早く緩まっていきます。

頚部静脈の怒張が長く続いている状態は、心臓の右心房だけでなく関係の深い右心室にも異常が起きていることを表しています。

右心室から肺へ大きな動脈が流れ、血液は酸素と二酸化炭素を交換していますので、この流れにも異常が出てきます。

症状としては、全身の浮腫、呼吸困難、呼吸苦、尿量低下、胸水貯留、胃もたれなどです。

様々な症状が見られる心臓疾患ですが、一番きつい症状は何か?

その症状がどのような条件で悪化し、緩解するのかを見極めることが大切です。

頚部の静脈は、痛みを伴うことは少なく、症状として気になるわけではないので見過ごされがちですが、

他の心臓の症状、例えば動悸や不整脈・胸痛などといったわかりやすい症状と合わさってくれば慢性期の状態の管理指標として用いると良いと思います。