
氣を出す活き方というものを最近考えています。
氣はエネルギーであって、万物を構成している根源的なものです。
それを出すというのはどういうことなのか?そこが疑問だと言う方もいます。
その答えは簡単です。氣は経脈を中心に流れていくルートがいろいろ
あり、それで体内をくまなく巡っているのです。それが体外にまで
あふれ出るくらいに勢いがある状態になれば出ているということになります。

左図のように、肉体の周りに氣があふれている状態を
氣が出ている状態といいます。この状態は、実は
人間本来の姿なのです。
人間本来の姿とは、肉体という目に見えるレベルの身体
と重なるように存在する氣エネルギーの身体として幽体があります。
さらに、その周りを霊体というエネルギーが肉体の外にはみ出したように存在する人間の本質の部分があります。
霊体は人間の思いの強さに比例して大きくなったり、小さくなったりします。現代人は頭の方にいびつに偏り小さくなってしまっている方が多いです。
火事場の馬鹿力とは、まさに短時間に一気に発揮する爆発的な霊体が大きく活動している状態なのです。
氣を出す活き方というのは、この霊体を含めた人間本来のエネルギーを発揮しながら活動するということです。食事方法・運動方法・そして氣を出す感覚、この3つです。
この3つのうち、最も反復練習して会得しにくいものは何でしょう?
食事も、極めてやりにくい方もいるでしょう。運動方法はストレッチも含めてなのですが、続けるというのは大変ですね。
しかし、現代社会において、筆頭に挙げられるのは氣を出す感覚なのです。
なぜなら、氣を出す感覚をマスターしていれば食事方法や運動方法も自然とついてきて出来るようになるからです。
では、氣を出す感覚とは何?
出し惜しみせずにお伝えしますね。それは、自分の本当の愛情に基づいた感情を思いのままに表現する感覚です。現代社会では難しいとお思いでしょうが、私の周りではそれを自由に表現出来る人は、徐々にですが増えてきています。
裕福であっても辛い思いを言い出せない人は多く、逆に裕福でないことが幸いして自分を表現する方法を見つける方もいます。
最近ですが、氣を出す感覚を具体的に表現されようとしている方と、テレビとフェイスブックを通じて知り合うことが出来ました。
その方は、菅原直樹さん、岡山の地方都市で、介護をテーマにした劇団を作られている方です。
元々引っ込み思案であまり人前で話すことも出来なかった彼が、お兄さんのことで変わられました。同じ引っ込み思案のお兄さんが仕事を退職されられたことをきっかけに自殺をされたのでした。
何か、兄のためにやってあげられることはなかったのかと自問自答を繰り返していた彼は、介護の仕事を通してお年寄りが個性豊かな最高の俳優であることに気付きました。元々映画が好きで将来は映画を製作したくて脚本を書いたりしていたそうです。
そこで気づいたことは、
91歳のお年寄りを誰よりもうまく演じるのは、91歳のお年寄り。
認知症の人を誰よりもうまく演じるのは、軽度の認知症の方や、愛する家族が認知症の方。引きこもりを一番うまく演じるのは、引きこもりだった方。
ということ!! これは当たり前のようでいて、すごい気づきなんです!!
もう、存在自体が何とも言えない柔らかな愛情深い空気を創り出しているのだそうです。
そう、これが氣を出す感覚。
自分らしい演劇を演じることで自分の中のエネルギー(氣)を解放していく。
人生の大先輩は、個性的で笑顔が絶えず私たち人生の若輩者が創り出そうにも出来ない氣を出しています。
認知症の方にも、その方の持つ世界に寄り添ってあげることがその方の演劇をすることになり、それが氣を出すことにつながります。
うつ病の方にも、うつ病を思い切り演じてもらったらいいと思います。
そして、演じていることを見てあげて、見ている人が感じたことを伝えてあげてください。
その時に、自分自身に言っているつもりで、愛情豊かな気持ちで伝えてあげてください。氣を出す活き方の根底にあるものは愛情なのです。自分自身と相手に対して氣を出していくことで本当に価値ある生き方が出来ると思います。
老いと演劇 主宰をされている菅原直樹さんのフェイスブックページです。
https://www.facebook.com/oibokkeshi/?pnref=lhc
氣について詳しく知りたい方へ6/20(火)16:00から新大阪にて
ほめ達の方と講演会をします。15日まで前売り料金で参加可能です。