潰瘍性大腸炎

手術の前にほんの少し時間をいただけませんか?

こんな症状でお悩みの方、お越しください。

下痢が続く・・・便に血が混ざっている・・・

良くなったと思ったらまた再燃・・・精神的に苦しい・・・

症状を抑えるため長期間にわたる薬の服用で身体はぼろぼろ・・・

潰瘍性大腸炎とは

 主に大腸の粘膜に潰瘍やびらんできる原因不明の非特異性炎症疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されている症状です。

日本では、男女とも20代で発症する人が多く、最近では40代〜60代でも増えてきており、全国的に増加傾向にあります。

 症状としては、主に「粘性の血便」や「下痢」の自覚症状が多く、重症化すると「発熱」や「体重減少」、「腹痛」、「貧血」といった症状も伴ってきます。

 さらに、粘膜の炎症により腸が便を動かそうとする蠕動運動が障害され、大腸のひだ(ハウストラ)の消失を生じたり、腸閉塞、消化管穿孔を生じる場合もあります。また、サイトメガロウィルス感染を生じることも多く、難治性となる場合も多い疾患です。また、免疫異常により大腸以外(関節や皮膚、眼など)にも合併症が生じることもあります。

 西洋医学的な治療では、投薬による内科的な治療がほとんどですが、重症の場合や薬が効かない場合は、手術ということもあるようです。

潰瘍性大腸炎はなぜ起こるの?

 原因はまだ分かっていません。腸内細菌や免疫機構の異常や食生活の変化の関与と考えられています。また、家族内での発症も認められているため、何らかの遺伝性もあるのではないかと考えられています。


東洋医学ではどう考えるの?

 東洋医学では潰瘍性大腸炎の原因は、湿疹の原因と良く似ていると考えています。ただ大きく異なるところがあり、皮膚ではなく大腸にできるということです。

 身体の内部のこもった熱が皮膚を支配する肺と裏表の関係にある大腸に炎症が起き、慢性化して潰瘍を生じていることが原因と考えています。

 潰瘍というのは、粘膜の守る力がかなり低下している状態であり、部分的に弱っている状態といえます。しかし、全身的に弱っているかどうかを良く見極めて治療をしないと効果的な治療はできません。全身的に弱っていない場合は、治す力が停滞しているだけの場合であり、適切なシャ法(補わずに散らす方法)が必要となります。

 内部のこもった熱というのは、一様ではないので以下のように変化して現れてきます。

@精神的ストレスや筋肉の過度の使いすぎから熱を生むことにより起こるもの

 精神的ストレス筋肉の過剰のストレスは特に情緒を支配する肝の蔵の気を滞らせ、すぐに熱となってしまいます。この熱が大腸へ行き、大腸炎を発生させます。

A飲食の不節制による湿熱から起こるもの

 暴飲暴食脂濃いもの・辛味・甘みのきついものなどの過食により身体の内部にドロドロとしたものが停滞している場合、非常にしつこい熱を内部に蓄えてしまい、それが大腸に停滞している場合です。

B血の熱から起こるもの

 気の停滞が長引いて慢性的となり、もしくは身体の内部の熱がきついために気よりもさらに深い血の位置まで熱が及んで生じるものです。

 以上が簡単に分けた場合の熱の原因の3パターンです。

 実際は、これら全てが関係するのですが、比重があり何が一番大きなウエイトを占めているのか、それがわからないと治療の効き目が遅くなります。

 そして的確な治療を行うと手術にいたることなく素早く治癒にいたらせることができます。

 治療は、それぞれ@の場合は、気の流れを通じさせる。Aの場合は、便通を良くし身体の中に停滞している湿熱を排泄させる。Bの場合は、血の熱を冷まし@やAのレベルに持っていく、その後@かAの処置を行う。

 養生法も@の場合は、ストレスを溜めずに、ガンガン吐き出させる、軽い運動をし、前向きに生きる。Aの場合は、食事を野菜中心に変え、飲食不節制を改める。Bの場合は、まず治療をしっかり通う。ということに尽きます。

 予後は@ABの順番に早く良くなりますが、慢性的なストレスがある場合、@でも時間がかかります。

症例を一部紹介します 【潰瘍性大腸炎による下血】

初診日 平成11年6月10日
患者 女性 36歳 160p 50s 未婚 ダンスインストラクター
主訴 潰瘍性大腸炎による下血
病歴 9年前に直腸潰瘍になり、少量の出血をする。それ以後排便時の出 血がみられるようになり、仕事のハードな時や食生活の乱れによって増加する。出血の際、腹部膨満感、倦怠感(動けないこともある)を伴う。病院にて服薬、 食事指導をうける。3年前、腹痛を伴う出血をし2ヶ月間入院する。今年に入りS状結腸の出血性ポリープを内視鏡手術により切除。初診時は毎日2〜3回下血 (粘液混じり)する。
診断

海外での生活が長く忙しい中にあって、日常的に暴飲暴食を していたためそれが消化吸収、排泄の機能をさまたげ、体に余分な水分やコレステロールが停滞しそれが次第に熱を持った。さらに日々のストレスが影響し熱化 を助長したため潰瘍性大腸炎を引き起こしたと診断した。出血は熱が血に影響したためである。

治療 一回の治療で1〜3個の少数のツボ(臨泣、後谿、公孫、三陰交、脾兪、胃兪、肝兪)などを適宜選んで刺鍼した。
経過

6診目6月21日 出血が一時的に増えていたが出血量が減り排便時の痛みがなくなる。
13診目7月8日 出血量、粘液量ともにピーク時の3割にまで減る。(以前疲労により増加傾向)
以後出血より夜間の下痢(粘液)が目立つようになる。
65診目12月23日 出血はおちついている。夜中トイレにかけこむことも少なくなった。
89診目4月29日 便血、ほとんど見られない。粘液のみになる。
以後153診目まで便血なし。残っていた粘液も徐々に出なくなる。(仕事で忙しくしていても出血はない)

現在の状態 便血がなくなり軟便であるがすっきり排便できるようになっている。仕事がハードになると腰痛、膝痛など身体的疲労はあるが、下血、粘液はなく良好な状態が続いている。


その他様々な症例は

こちらから参照いただけます。



どうやって治療するの?

 当院は、鍼灸専門治療院です。その他の手技や整体・マッサージなどは行わず鍼と灸だけで治療して行きます。

鍼って痛いんですよね・・・怖いです・・・

 鍼は一般の鍼灸院で用いる鍼管を全く用いないのでチクリともせず、患部に非常にソフトに刺入することを可能にしました。これにより、3〜5歳くらいの痛みに敏感なお子様でも安心して鍼を受けることができます。

 鍼管を使うと、「チクチクして不快な感じがする」と鍼の苦手な方は敬遠されることが多く、また、鍼と皮膚の接触の微妙ななじませ合いが出来ずに治療もうまくいかない最大の原因が生じるので当院では開業時から使用していません。

 なお、当院ではすべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。

たくさん鍼を打たれるんじゃないかと不安です・・・

 一般の鍼灸院では、確かにやたらと鍼をうちますね。全身療法だと言って身体全身に打つことを良かれとしていますが、

 当院では全く異なる考えで治療をしていますので、鍼は基本1か所です。多くて2か所。急性の病や熱発していて身体が元気な場合には、その場合だけ5〜6か所に治療する場合もあります。

お灸は熱そうだし痕になりそうで・・・

 灸は、一般の治療院では灸点紙というものや、温灸を使って治療するところが多いのですが、治療効果はやはり直接施灸する場合にかなり劣ります。

 それでも良ければ、温灸による施灸も選択肢としてありますが、ご自分で施灸する場合にはお勧めしますが、当院での治療は基本的に直接灸です。

 ただし、米粒の半分の大きさでチクっとするくらいの刺激です。一瞬で終わりますので安心です。痕がやや残ることはありますのですが、ほとんど足か腰部の目立たないところなのです。

 温灸か直接灸かは相談の上となります。

治療費(消費税別)

 初診時には初診料4,000円が別途かかります。 

 高校生以上  6,000円

 乳幼児    3,000円